それでも何とかうまく切り抜けられたら、嬉しいのだけれど


 Woolyで行った夏botさんとNight Flowersのインタビュー後半が公開になりました。

wooly-web.com

 2018年の秋頃に行ったものですがここまで遅れてしまったのはひとえに私が書き起こしを放置していたせいです。あれからFor Tracy HydeもNight Flowersも新譜を出し(インタビュー当時のベーシストが脱退し)、プロモーションに適した時期を大幅に過ぎた後での掲載になってしまい申し訳ない......。

対面のインタビューを企画するのは初めてだったこともあり色々と反省点はあるのですが、内容は面白いと思うのでよかったら読んでみてください。Night Flowersのみなさん、Rimeout Recordingsの翁長さん、夏botさん、woolyのユカさん、ルキさん、撮影のトコナミレイナさんには大変お世話になりました、ありがとうございます。

前半の方もこの機会に少し編集しているので改めて読んでもらえたらと思います。再度手を付けるにあたって一度「〜わよ」「〜わね」のようないわゆる役割語を排して全て敬語にしたバージョンを作ってみたりもしたのですが彼ら彼女らのフランクさが出ない......ということで結局元の口調に戻しました。とはいえある程度書き換えたこともあり、目に付くほどでもないところに落ち着いたように思います。過渡期だと思って読んでもらえたら。

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他にも音声だとムチャクチャ面白くても文にするとそれが伝わらない......となり泣く泣くカットした部分もあったり、そもそも聞き取りにかなり苦労したり(夏botさんにはだいぶ助けてもらいました)自分の力不足を痛感することがたくさんありました。とはいえその分学んだことも多く、こういうのはまた機会があったらやってみたいと思います。

ギターボーカルのGregは最近宅録でアルバムをリリースしました。ポップでカラッとしてて春らしくて良いので聴いてみてネ

 

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 昨日は一ヶ月遅れで出社。辞令をもらい社内の簡単な説明と紹介で終了。今は部署を2グループに分けて交代で出社するようになっているらしく、コロナが落ち着くまでは自分も週2〜3日の出勤になりそう。出社しない日は課題が与えられるとのこと。

 モラトリアムが長かった身としては急に忙しくなるより都合がいいような気がする。良かったといえば良かった。

arimuri.hatenablog.com

就職を意識するたびにアリムラさんのこのエントリを思い出す。

「会社で武功を挙げるために気力を振り絞り、家に帰って倒れるように寝る生活」と「窓際よろしく必要最低限の仕事のみをし、余力を残して趣味に没頭する生活」、両極端な設定の間の、ちょうどいいところにつまみを合わせる作業を、自分でしなければいけないのである。

これはとても難しそうで、既に働いている友人達の多くは折り合いをつけるのに苦労しているように思う。自分もどこかで悩むことになるのだろうけど、どうにかいい塩梅を探っていきたい。

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 これだけ自粛期間が長くなると否応なく体もそれに慣れてくるようで、ぬるっとした液体に浸かっているような気持ち悪さもだいぶ薄まってきた。それでも決して今の状態が良いとは思えず、やはり抗っていくことは必要だという気持ちも募る。
 そもそも慣れられるというのもある程度恵まれた環境にいるからだ。感染状況自体はピークを越えた感じもするけど前線で働く人の大変さは変わらないだろうし、小〜中規模のスペースで商売している人達にとっては進退を迫られるような状況が2ヶ月以上も続いているわけで、きっとそこに慣れなどというものは存在しない。自分が知る限りにおいても思い入れのある場所が複数閉業していてやるせない。もともと自助努力だけではどうにもならない問題はそこかしこに存在しており、些細なことがきっかけでセーフティネットから漏れてしまうこともままある社会だ。加えてこんな情勢なんだから富の再分配というやつがもう少しちゃんと機能したらいいのに......。
 できることは少なく、好きな場所や身近な人達のためにささやかな署名と寄付をする程度で、これは祈りのようだと思う。こういう状況の中で正しく怒れる人達のことを自分は尊敬していて、そっといいねを押すことしかできない自分も知識を持って行動に移せたらと思う。

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 Night Flowersのインタビューの後半ではまさに今追い込まれているようなDIYな場所のことが話されている。名古屋のK.D.ハポンは自分もcolormalのサポートで一度演奏したことがある場所で、その空間の居心地の良さは自分にとってもやはり特別なものだった。Sophiaの言う「親密さ」みたいなものはあの場に居たことがある人なら共感できるんじゃないかと思う。ライブハウスという場所は基本的に煙たくてうるさくてドリンクが高くて椅子が少ないので決して快適な場所ではないし多くの人に取って不必要なものではあると思う。ただ今の自分にとってはそこで鳴らされている音楽とそこに集まる人達は替えがたい魅力であり、無くなってしまうと困る。政治的な意見というにはあまりに稚拙な個人のお気持ちではあるけれど、豊かな社会というのはそういった場所の存続が許される社会であってほしいと思う。


cllctv.のツジ君と猫を堕ろすのユキト君主催のコンピレーション。売上はK.D.ハポン鶴舞DAYTRIPに寄付されるそうです。良盤。

 

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特にそういうのを期待してやってたわけでもないけど(ヤス君が高校の時からSoleil Soleil聴いてたとか知らなかったので)やってよかったと思います。また色々落ち着いたらイベントできたらいいな。明日リリース、もう数時間したら聴けるはずなので聴きましょう。Soleil Soleilゆうさくさんには1年半ほど前にどこかで偶然電車が一緒になって就活相談に乗ってもらったことを覚えています、また会いたいナ......

linkco.re

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The 1975の『A Brief Inquiry Into Online Relationship』国内盤に付いている今井スミさんの対訳。"I'd love it if we made it"というフレーズはリリース当時とはまた違う風に聴こえるなあと、こないだのRina Sawayamaのカバーを見て思ったりした。

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