サッカーと音楽と
東京のクララズというバンドのレコ発大阪編に出演した。
アフターアワーズ、ダイバーキリン、いちやなぎさん、そして僕達でお祝い。
どの出演者も曲や演奏から音楽が好きなのが伝わってすごくグッときた。
自分達も見る人にとってそう思ってもらえるような演奏ができていればいいなと思う。
帰り道、クロアチアとフランスの試合で盛り上がっている会話が聞こえたので見てみることにした。
自分がみはじめたのは後半20分ぐらいから。点数にはほぼ動きがなく、派手なプレーこそ見られなかったものの選手の一挙手一投足にいちいち感じ入ってしまった。見られてよかったと思う。
自分の周りでは普段サッカーを見ない人も含めてたくさんの人がワールドカップで盛り上がっていた。自分も普段から見ている訳ではないけれど、見ることができた数少ない試合はとても楽しんで見ることができた。
選手達は「見ている人達を楽しませよう」とはおそらく考えていない。プレーに集中して勝つことを一番に考えているのだと思う。
ただお客さんが見に来てくれたり応援してくれると嬉しくなったりはするだろう。
見ている側も選手に直接的な見返りを求めるわけでもない(もちろん勝ってほしいと応援する気持ちはあるだろうけど)。
ただいいプレー、いい試合が見れたらありがとうと言いたくなるしまた見に行きたくなる。
選手はサッカーが好きでただプレーする。観客は勝手に感動する。その選手と観客の関係はとてもピュアでいいなと思う。
そういうピュアな関係性を保ったまま、世界中をお祭りに巻き込めるのだ。
音楽もそうであるといいな。
演者は勝手に好きな音楽を演奏する、お客さんは勝手に感動したりしなかったりする。
話は戻って今日のイベントのブッキングはクララさんとふじもとはづきさんというイベンターの共同で行われたものだ。
ふじもとはづきさんは音楽をたくさん知っていて、大阪や京都で何度もイベントを企画している人だ。自分も客として見に行ったことがあるけれど、とてもいいイベントだった。
はづきさんのような人達が自分達の音楽を好きになってくれて、イベントに呼んでくれて、周りの人達に「このバンドいいよ!ライブ楽しいよ!」と発信してくれる。
それをきっかけに自分達の音源が聴いてもらえたりライブに遊びに来てくれる人が増えたりしているのを実感している。本当にありがたいことだ。
数あるスポーツの中でサッカーが多くの国でこれだけの人気を獲得するまでの過程には
きっと「サッカーってめっちゃ面白いんやで!」と発信してきたサポーターや選手達の存在があるはずだ。(サッカーというスポーツそれ自体が多くの人を楽しませるポテンシャルを持っていることは言うまでもない。)
それと同じで、音楽を好きな人が「これいいよ!」って周りにすすめることの連鎖で今自分達が関わっているカルチャー全体が盛り上がっていけばいいなと思う。
自分も惜しまずに好きな音楽を好きだと大きな声で言いたい。それが少しでもどこかの誰かに伝わればいい。
それで、今日みたいなイベントがパンパンになる。
フジロックのライブ配信を皆が見て、次の日会社や学校でその話題になればいい。
ちょっと言い過ぎたかもしれない。引っかからなかったらそれはそれでいい。
ただ届くべき人に届けばいいと思う。
いい音楽があるよ。聴いてくれたら嬉しい。