話
クララズの「話」という曲が好きだ。
2番サビに
「ああ言葉じゃない
けど
言葉じゃないと」
というラインがあって、
自分のような人間はそれに深く感動してしまう。
自分の気持ちを100%言葉に乗せることは不可能で、
相手に届くときはそれがさらに耳や頭といったフィルターにかかっていく。
それでもソーシャルアニマルである僕達は何かを伝えようという営みをやめることはない。工夫を凝らして自分ではない誰かに語り掛けるのだ。
それはもどかしさをともなうことだけど、とても意味のあることなのではないかと思う。
届かないものに手を伸ばすようなことだけれど、知性を駆使して肉迫する様はとても美しいと感じる。
僕が好きな音楽はどこかそういう一面を含んでいるような気がする。
歌は
「咲いた花 どんなのか 教えてよ」
と続く。
どれだけ面倒で、どれだけ不格好でも
花を見て感じたことを大切な人に自分の言葉で伝えたいと思う。
同じように
伝えようとしてくれるならとても嬉しい。